2011年 05月 23日
那須平成の森ツアーで御用邸用地を巡る貴重体験!
自由に散策できる「ふれあいの森」の他に、有料ガイドツアーでは「学びの森」というエリアへ行くことができます。ワタクシも予約などしていまして、今日は朝から気合い十分(笑)。では、出発です。
地元の八溝杉をふんだんに使った木の香ただようフィールドセンター。午前の部は8時45分までに受付します。
いよいよガイドツアーでのみ行くことのできる「学びの森」エリアに進みます。
学びの森に足を少し踏み入れただけで、たちまちうっそうとした手つかずの自然に囲まれてしまいました。
いたるところにブナやミズナラの木がそそり立っています。
途中でインタープリター(ガイド)さんから落ち葉を3枚拾うように言われました。それを使って落ち葉ジャンケン。「大きいもの」とか「ギザギザが多いもの」などのお題にしたがって勝負。でも、実は終了後が本題でした。みんなの使った落ち葉を集めると、それがそのままこの森の木の種類と分布を現すのだそうです。なるほど!
この森は手つかずのため、多くの倒木があります。これはとっても大事なことなのです。朽ちた木にはたいていキツツキ(アカゲラやコゲラ)が穴をいくつも開けていて、1年で使い捨てのその穴はその後他の動物の巣になります。豊かな森には欠かせないこのサイクルの起点となるキツツキは「キーストーン(要石)種」と呼ばれています。
春ゼミでしょうか。抜け殻発見。
このモジャモジャは天狗巣病と呼ばれる木の病気なのですが、これも大事。準絶滅危惧種に指定されているヤマネの格好の巣になるそうです。
樹齢100年を超えるブナの巨木。森の中を流れる余笹川沿いに多く見られます。
熊の爪跡!ヒャ~。元環境省職員のインタープリターさんは昨秋からひとりでこの森を先行調査していたのですが、毎日新しい熊のフンを見つけて怖かったとか。
愛子さまのお印として一躍有名になった五葉つつじ(白ヤシオ)もあちこちに咲いていました。昭和天皇はこの広い森をほぼすべて踏破されていたはず、とのことでした。今ワタクシ達が歩いている「学びの森・余笹川ルート」は陛下もよく歩かれた道です。
そしてツアーの最後には陛下の休憩所「清森亭」に到着します。意外と小さいのは昭和天皇のお人柄でしょう。
清森亭の前は視界が開け、遠く那須岳やマウントジーンズまで一望できる絶景ポイントなのでした!すばらしい。
清森亭の左側は天皇陛下専用席、右はおつきの方の席なのだそうです。もちろん今回はワタクシのような下々の者(笑)も座っていいそうで、さっそく記念撮影。
今日のツアーでお世話になったインタープリターのゆうちゃんと右田さん。ありがとうございました。
天皇陛下在位20年の節目に環境省に移管され一般公開となったこの那須平成の森は、手軽に手つかずの自然に触れ合える場所として大注目のスポットです。
<今日のりんちゃん>
どんどん、ワシワシ歩く。 ※那須平成の森はエリア内すべてペット禁止となっていますのでお気を付けください。