2007年 10月 11日
沼ッ原湿原リポート:2007秋本番
湿原横にある沼ッ原調整池。地下で山の下にある深山湖とつながっていて、昼間水を放して発電し、夜は(不要となる)夜間電力を使って水をくみ上げ貯めておくという、無駄があるようなないような仕組みとなっています。
少し前に雨が降ったにもかかわらず、沼ッ原湿原はほぼ干上がっていました。ですがこれは調整池の取水などとは何の関係もなく、自然にままある現象なのだと商工観光課の方が言っていました。
今回は野鳥のさえずりも虫の音も聞こえませんでしたが、そのぶん景色はキリリと静かに引き締まって見えました。青く澄んだ空が綺麗です。山は上の方から赤く色づき始めています。
さわさわと揺れていた土手際のススキ。陽の光を反射して銀色に輝く穂のおかげで風の流れを目で見て実感することができます。
針葉樹、広葉樹、緑のもの、黄色く色づいたもの。湿原の植生はとても豊かです。
ポツンポツンと、緑の山肌に紅葉が赤い斑点のように浮かび上がっています。山全体が赤く染まるまでにはもう少々待たなくてはいけません。
ふと目を落とすと、木漏れ日の中にどんぐりを見つけました。リスや野鳥たちはいつこのごちそうを見つけることでしょう。ひと足早く秋の深まりを実感できる沼ッ原湿原トレッキング、静かな自然を愛する方へワタクシのこの時期のお勧めプランです。