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那須の冬さんぽ<前編>

21日大寒の那須高原はさほど寒くなく、降った雪もベタベタのシャーベット状でした。22日には積雪は残っているものの、風もなく穏やかで絶好の散歩日和。那須ニューツーリズム主催の「冬の那須さんぽ」ツアーに参加してきました。

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ビジターセンターから出発しました。当初予定していた白河道は50センチ近い積雪のため断念し、車道を通って鹿の湯へ向かいます。

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殺生石から那須湯本の温泉街を通って流れる「湯川」。正面の小屋からポンプを使わない自噴で温泉が湧き出しています。小屋から下流は温泉成分のため川が白く濁っています。

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少し下流からの写真。正面の白くなっている斜面が殺傷石です。

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湯川をまたぐように鹿の湯が見えてきました。

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鹿の湯は1300年以上の歴史を誇る由緒ある温泉なのです。

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正面に見えるのが「お初新道」。政治がらみの対立から道路を使わせる使わせないの争いとなったため、ある旅館のおかみ「お初」さんが自費を投じて開いた道です。近年の車道拡幅により歩道となっていますが、以前は馬車も通った立派な道だったのです。登った先は温泉神社前の駐車場に出ます。

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鹿の湯から湯本温泉街の小径が始まりますが、いきなりこの場所の悲しい歴史を知らされました。山津波の碑。安政5年(1858)の土石流でいったんこのあたりの集落は壊滅状態になっていたのでした。

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大正の初めに奉納された神馬と同じ石で作られた、繁栄と安全を祈願した聖徳太子像・・・なんですが個人のガレージの一角に埋もれています。

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こちらは山津波の後河原で見つかった弘法大師像。温泉街のちょっとした広場というか駐車場横にあります。このあたりを歩いていると、石碑や像を通じて仏様と住民・過去と現世が密に繋がっている、そんな風に感じます。

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静かなのに、人の気配が濃厚。那須湯本温泉街は不思議な空気に包まれていました。

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大谷石でできた芭蕉の足湯は冬期閉鎖していましたが、春から秋までは誰でも自由に無料で利用できます。大きさ的にもカップルにピッタリ。

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旧湯本の入り口にある安全祈願地蔵。ということは、鹿の湯からここまでが旧湯本ということになりますね。

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さらに少し行くと・・・なんだなんだぁ? 地下への階段があります。電飾がチカチカです(笑)。

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うおー! 崖下の空間においなりさんと祠と鳥居と稲荷ホールなるオープンエアの小演芸場がかたまっていました。なんかとってもワクワクするスペースですが、新橋のガード下を連想したワタクシは不謹慎でしょうか。

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実はこのスペースのメインは、はじの方にあったこの「でき穴」です。でき穴とは昔殺生石まで続いていた洞窟ですが、今はこの名残だけになっています。

<続く>
by raspberryfarm | 2012-01-23 00:19 | -冬さんぽ