
板室温泉から深山ダムへ向かう道の途中にある「木の俣地蔵」です。当館から10分ほど走ると乙女の滝があり、その後5分で板室温泉に着きます。木の俣地蔵はそこから2~3分の山道にあります。

参道入り口脇には立派な駐車場があるのですが、そこにはこんな熊之碑が。やっぱり熊いるんだなぁ。それにしても鏡のように磨き込まれた石碑に感心しました。


山道のような参道を5分ほど行くと

とちぎ名木百選にも入っている、地蔵隠置の桂の木があります。途中で折れたような幹からあふれるように生え伸びる小枝が目を引きます。

裏側はウロになっていて、

小さな地蔵尊が祀られています。カメラを構えていると、ふっと視界の端を動くものがありぞっとしましたが、よく見るとイタチが木を上っていったのでした。

林の奥に地蔵堂を発見。

前九年の役の時に・・・云々といういわれの苔生した桂の木の地蔵尊に比べ、こちらの地蔵堂はずいぶんと新しいようです。

鍵は掛かってないものの賽銭箱で押さえて開かないようになっていた扉の隙間から拝撮した地蔵尊。大勢いらっしゃる(笑)。

駐車場には一本の八重桜の木があって、今を盛りと咲き誇っていました。地蔵尊が在り続けた日々、それを人々が祀り続けた日々、桜の木が花を付けてきた年月。それらは今後も、粛々と続いていくことでしょう。
<今日のりんちゃん>

庭の隅で獲物(ちょうちょ)を狙ってます。でも不器用です(笑)。諸行無常なり。