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那須高原作家協会展「3.11を忘れない」

芸術の秋。
それは、表現し発信する秋でもあります。

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昨年に引き続き、今年もギャラリーバーンにて震災復興を祈念して「那須高原作家協会展」が開かれています。那須地域を拠点として創作活動する多くの芸術家の集まりである那須高原作家協会では、誰にでもできること「忘れない」を実践し、今年もこのようなタイトルでの作品展示をされています。また、各作品を3.11cmや31.1cm、311cmにしてその気持ちを具現しているそうです。では早速館内に入ってみましょう。受付はありません。ギャラリーバーンは入館無料の美術館なのです。

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まず目に付いたのがこちら、造形作家・小林基樹さんの「思い出は苔のむすまで」。そうですよね、思い出は姿形を変えて、いつまでも生き続けて欲しいです。

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造形作家・小出英夫作「ゆらぎ」。小出さんは国立から那須に移り、アトリエ以外にノイフランクという手作りソーセージのお店もやってらっしゃいます。高速の那須サービスエリアでも買うことができますよ。

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空間デザイナー・菊池裕子作「MESSAGE」は、人の存在の骨格を築いて希望をつないでいるのだそうです。「フォルムもいいけど影もいいですねぇ」とギャラリーオーナーの清野さんに言ったら、そういう意見があったのでこの場所に移して展示しましたとのことでした。なるほど。

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故・見川泰山(鯛山)先生の次女でありアンパンマンのやなせたかしのアシスタントも務める、イラストレーター米倉万美さんの作品は「孤高というもの」。どこか寂しいような、見つめているとイナカの力強さが感じられるような、そんな作品を多く発表されています。

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以前お知り合いになって、今回お目にかかったときにすっかり失念してしまったartschoolガレリアアンジェロを主宰されている彫刻家・阿部素尚さん作「空」。阿部さん、このたびは失礼しました<(_ _)>

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今回いちばんわかりづらく、かつ主張がストレートに伝わってきた作品がこちら。陶芸家・北原秀章作「{311mm³(garden soil+clay)+0.3μSV/h}/fire=?」。重い枷のようでもあり、強固に焼き固められた意思のようでもあり・・・。

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前年同様、この展覧会は仙台の作家さんたちとの交流展でもあります。洋画家・畠山信行作「rebirth 2014 B」

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ギャラリーバーンには那須高原作家協会員の作品が他にも多数展示されています。各々の作家と東日本大震災との繋がり・関わりを感じるも良し、単にアート作品として鑑賞するも良しですね。

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タイミングが良ければ、作家さんたちとお喋りする機会だってあります。那須を愛し、那須で暮らし、那須で創る人々の息吹きを感じることができる、地域に根ざしたギャラリーバーンなのです。

※那須高原作家協会展「3.11を忘れない」は2014年10月20日までの開催です。
※ギャラリーバーンは入場無料で那須の地元アートにふれ合える施設です。
※撮影許可をいただきご紹介しています。通常は撮影不可ですのでご注意ください。

<今日のりんちゃん>
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秋になってしょっちゅう庭で見かけるようになった野リス。見つけると固まってしまいます。りんちゃんヨワヨワ~(笑)。
※写真は以前撮影したものです。



by raspberryfarm | 2014-10-13 19:39 | -ギャラリーバーン