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2008沼ッ原湿原開花状況

「ルビコン川を渡る」とは後戻りできないことの例えですが、実際は幅数メートルの小さな川だといいます。古代ローマではクーデター防止のため、ローマへ戻る軍団はルビコン河を渡る前に解散しなければいけない決まりになっていました。しかし対立するポンペイウスと決着をつける覚悟をしたカエサルは「サイは投げられた」と宣言し、ガリア制圧を共に戦った軍団を引き連れてルビコン川を渡ったのでした。

その後名実ともにローマの指導者となったカエサルに対し元老院は、その功績をたたえ彼の誕生月に彼の名を冠することを決めました。7月がジュライ(ユリウス・カエサルの英語読みがジュリアス・シーザーです)となったのです。

それから2000年後、はるか東のアジアにある那須高原で、ワタクシこと小さな宿の主は今日も川も渡らずサイも投げず(笑)、自然のうつろいに身をまかせて暮らしています。ということで今回はそろそろシーズン到来の沼ッ原湿原レポートです。
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木陰が気持ちいい季節になりました。野鳥の鳴き声があちらこちらから聞こえてきます。
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湿原に到着してまず目に入ったのは「コバイケイソウ」の白い花でした。ツヤと丸みが特徴の葉もよく目立ちます。これで花言葉が「振り向いて欲しいの」とは・・・。
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なんとツツジもまだ咲いていました。湿原のところどころに赤いアクセントをつけています。
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そしてお目当ての「ニッコウキスゲ」です。
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それなりに咲いてはいましたが、まだちょっと花の数が少ないかな。ニッコウキスゲは1日花(1日で花が終わってしまう)なのでいつが満開という言い方はできませんが、もう少しすればあたり一面を黄色く染めるほどの花が咲くでしょう。
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茂みに隠れるようにヤマオダマキが咲いていました。

あたりに響き渡る野鳥やカエルたちの鳴き声、水に映る草花と木々、遠くに青く見える山々、頬に触れるさわやかな空気・・・。整備された木道はゆっくり歩いても一周約30分と、とってもお手軽に高原の雰囲気を満喫いただける沼ッ原湿原は、これからの時期のおすすめお散歩コースです。
by raspberryfarm | 2008-07-03 13:24 | -沼ッ原湿原