2008年 09月 03日
那須高原の小さな秋を見つけに
「涼しいなぁ」、「もう秋の雰囲気だなぁ」、「虫が鳴いてるなぁ」と感心しきり。道に落ちている山栗にも感動して、優雅な高原ライフを勝手に満喫したご様子(笑)です。
ところがHがちょっと歩き足りないと言うので、それではということで小さな秋を探しがてら沼ッ原湿原へ行ってまいりました。
Hはどうも水の中に何かいないかが気になってしかたないようですが(笑)、湿原全体を見渡せば、この時期キスゲなど大きくて目立つ花はないものの、小さな秋の言葉通り小さな花々があちこちに咲いています。
まずは秋の那須高原の代名詞、エゾリンドウ。春リンドウと違い背丈が30センチほどあります。
青い花で名前が有名なところもリンドウと同じですが、こちらはトリカブト。葉っぱに特徴がありますね。毒性だけがとりあげられますが、一方では心臓病などの薬として昔から使われてきました。毒と薬は紙一重です。
ワレモコウ。吾亦紅や吾木香などと書きますが、読めません(笑)。これも根は止血剤になります。
木々も少しずつ色づき始めていました。夏が終わり色味の減った山にふたたび色彩が帰ってきます。
ズミの実が成っていました。鳥や動物たちにとっても「収穫の秋」です。
湿原へ至る山道で子ザルが7~8頭ウロウロしていました。彼らも小さな秋を探して・・・いやまぁ、木の実でも拾っていたのでしょう。
日差しも風も心地よく、初秋の那須高原は夏の疲れを癒すのにもってこいなのでした。