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<番外編>岩手めぐり 遠野編その2

カッパや座敷童など民話の主人公たちが今も息づく遠野では、それらの民話がさかんに語られた頃の人々の暮らしぶりを展示した施設がいくつもあります。
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伝承園もそのひとつ。昔の農家の様式で、人と馬が一軒の家に住むこの地方特有の「南部曲り家」などが展示されています。馬がよほど大切にされてこられた証でしょうか。
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小正月の繭玉飾りがなんとも素敵ですが、曲り家の中は薄暗く、足下からは冷気があがり、昔の人々の暮らしぶりが偲ばれます。大変大きな曲り家ですが、寝屋は3畳ほど。寒いため狭い部屋に家族全員が重なるようにして寝たのだそうです。ワタクシが訪ねた時はかまどで火が燃されて家中煙が立ちこめていましたが、これはわらぶき屋根を良い状態に保つために必須のメンテナンスです。
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曲り家の奥の方にあった「オシラサマ」の部屋、御蚕神堂(おしらどう)。遠野物語の中で馬と娘の悲恋譚として紹介されているこのオシラサマ、実は東北地方で広く信仰されている神で、各家庭に男女一対祀られているそうです。千と千尋の神隠しの中では大根の神として登場しているそうですが、千体も祀っているのはここだけ。民話の世界は魅力満点です!
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昔の家ではトイレや風呂は離れとして建っています。これはトイレ。木の板に乗って綱をつかんで用を足すそうです。大切な肥料の元を捨てるはずもなく、下は砂敷きになっています。

ここらで2日目の昼食。花巻にとって返し、わんこそばに挑戦です! 店は宮澤賢治も通ったというやぶやさん。
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わんこそば初挑戦の友人Fは試合前(ん?)「オレは100杯はいける」と豪語していましたが、
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50杯近くになって急失速。ところがワタクシが先にリタイアしていた関係でおねえさんの攻撃を一身に受けたFはふたをすることがままならず、まだ口をつけているお椀に横からそばを投げ込まれる始末(大笑)。始めに前掛けは必須ですと言われた意味がわかりました。
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結局ワタクシ50、Fは54杯でギブアップ。ワゴンを戻しに調理場に向かったおねえさんの「終わりで~す」という勝利宣言とともに、我々のわんこ記録樹立の夢は途絶えたのでした(笑)。

まぁなにはともあれ楽しいことが盛りだくさんで、そのうえ見方を変えてお客さまの立場からいろいろ感じることも出来て、収穫ある岩手旅行でした。ワタクシも皆さまの楽しい旅の思い出作りをお手伝いすべく、これからも努力してまいります。どうぞヨロシク!
by raspberryfarm | 2009-02-10 09:19 | 番外編