2009年 05月 27日
晩春の沼ッ原湿原はまだちょっとさびしくて
湿原の入り口にある朽ちた木。この木を見ると、「あぁまた沼ッ原に来たなぁ」と思うのです。
なんとっ! 湿原は枯れていました。町役場に問い合わせると、何か調整しているわけではなく日照りが続くと一時的に枯れた状態になるのだ、とのことでした。そういえば今年は降雪も少なかったから雪解けの水もなかったんだろうなぁ。
まっさきに見かけたのはこの小さな青い花。ツユクサにしてはちょっと早いし、なんだろうと家に帰って調べたら「ミヤマスミレ」でした。
そして今回のお目当ての花、ハルリンドウ。こちらも数センチの高さですが、あちらこちらにたくさん群れて咲いているので見つけるのは容易です。
ほんのわずか水が残った場所で運命の時を待つおたまじゃくし。水深はわずかに3~4センチ。雨よ、降ってあげてくれと祈りたくなります。そっとたたずんでいると親ガエルの野太い鳴き声が聞こえました。
蝶も何匹か見かけました。これはマダラヒカゲ。
蝶のおかげで視点が上を向きました(笑)。見回せば、あちこちでズミが今にも咲きそうなつぼみを膨らませています。この山の上の湿原も、もうすぐ花や生き物たちであふれかえることでしょう。これからしばらく、ニッコウキスゲの頃まで、ワタクシの沼ッ原湿原通いが始まります。